頬・顎下の脂肪吸引は、フェイスラインのもたつきや二重顎を改善し、小顔効果を得られる人気施術です。しかし、「太ってからの方がたくさん取れるのでは?」と考える人も少なくありません。
結論:脂肪吸引は「普段の体重」で行うのが最適です。
太った状態では、かえってたるみや不自然な仕上がりに繋がることがあります。
本記事では、脂肪吸引の仕組み、最適なタイミング、糸リフト併用の必要性、術後の太りやすさ・痩せやすさ、そしてメーラーファット・バッカルファットや機器の違いまで解説します。
脂肪吸引の仕組み|一度減った脂肪細胞は戻らない
脂肪吸引は、脂肪細胞そのものを物理的に減らす施術です。
| 状態 | 何が変化するか |
|---|---|
| 太る | 脂肪細胞の 大きさ が大きくなる |
| 痩せる | 脂肪細胞の 大きさ が小さくなる |
| 脂肪吸引 | 脂肪細胞の 数 が減る |
→ 脂肪吸引した部位は太りにくい体質に変わる、ということです。
太ってから脂肪吸引するのはお得?
おすすめできません。
理由①:皮膚がたるみやすい
脂肪が多い状態から一度に吸引すると、皮膚が余ってフェイスラインがぼやけやすくなります。
理由②:ダウンタイムが長くなる
脂肪細胞が大きいほど刺激が強く、腫れ・内出血が出やすい。
最適なのは「普段キープしている体重」のとき。
頬と顎下では吸引の考え方が違う
| 部位 | 吸引量 | 注意点 |
|---|---|---|
| 顎下 | 多く吸引可能 | すっきりした輪郭が出やすい |
| 頬 | 取りすぎNG | こけ・老け見えに繋がる |
→ 頬は “足りないくらい” が綺麗に見えるポイント。
糸リフトは併用するべき?
- 皮膚のハリが弱い人
- 脂肪量が多い人
は併用が有効な場合があります。
ただし、
20代は皮膚の収縮力が高いため不要なことが多い。
提案された場合は「必要な根拠」を確認するのが安心です。
脂肪吸引後、太りにくくなる?痩せやすくなる?
| 変わること | 変わらないこと |
|---|---|
| 吸引した部分は太りにくい | 代謝は上がらない |
| 顔の脂肪がつきにくくなる | 痩せ体質にはならない |
余剰カロリーは 吸引していない部位 に脂肪として蓄積されます。
とはいえ、顔の脂肪量は身体全体に比べて少ないため、
→ 他パーツが太りやすくなったと感じる人はほぼいません。
メーラーファット・バッカルファットとの違い
| 名称 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| メーラーファット | 頬の高い位置 | “ふっくら感”に影響。必要に応じて除去。 |
| バッカルファット | 頬深部 | 取りすぎると老け顔になるため慎重に。 |
→ これらは脂肪吸引が届かない層の脂肪。
輪郭に応じて組み合わせが検討されます。
機器の違い|ベイザー・シリンジ・アキーセル
ベイザー脂肪吸引
超音波で脂肪を柔らかくし、吸引しやすくする機器。
| 特徴 |
|---|
| 脂肪を乳化させるため吸引がスムーズ |
| 組織ダメージが少ない |
| ダウンタイムが比較的軽減されやすい |
→ ただし、仕上がりは機械より医師の技術が最重要。
シリンジ(手動吸引)
医師が手で圧を調整して吸引する方法。
| ポイント |
|---|
| 繊細なコントロールが可能 |
| 仕上がりは医師の技量に直結 |
| 経験豊富な医師なら最も自然な仕上がりが狙える |
アキーセル(またはBodyTite系)
脂肪吸引+皮膚の引き締め効果を持つ機器。
| ポイント |
|---|
| 吸引と同時に線維組織を収縮 |
| たるみ予防に強い |
| 30代以降との相性が良い |
まとめ
- 脂肪吸引は普段の体重で行うのが最適
- 太った状態ではたるみ・不自然な仕上がりの原因に
- 顎下はしっかり、頬は取りすぎないのが美バランス
- 糸リフトは必要な人だけでOK(20代は不要なことが多い)
- 脂肪吸引後、顔は太りにくくなるが代謝は変わらない
- 機器は「ベイザー」「シリンジ」「アキーセル」で特徴が異なる