イソトレチノイン(Isotretinoin)は、重度のニキビ治療に用いられる内服薬で、皮脂分泌を大幅に抑えることで根本的な改善を目指す治療です。
海外では「Roaccutane(ロアキュタン)」「Accutane(アキュテイン)」という名前で知られています。
一般的なスキンケアや外用薬、サプリメントでは改善しなかった頑固なニキビに対し、高い効果が期待できる反面、副作用や服用管理が必要な治療でもあるため、正しい知識が重要です。
本記事では、イソトレチノインの特徴、効果、安全性、費用、推奨用量などを詳しく解説します。
イソトレチノインとは?
イソトレチノインは、ビタミンA誘導体(レチノイド)の一種で、皮膚の角化や皮脂腺機能に作用します。
皮脂腺の活動を抑える唯一の内服薬と言われ、治療終了後も再発しにくい点が特徴です。
- 重症・中等度ニキビ
- 炎症性ニキビ
- 再発を繰り返すニキビ
に対して特に用いられます。
イソトレチノインの効果
イソトレチノインの主な効果は以下の通りです:
1. 皮脂分泌の抑制
皮脂腺のサイズを縮小させ、皮脂分泌を50~90%減少させると報告されています。
皮脂はニキビ菌の繁殖源であるため、根本的な改善につながります。
2. ニキビの炎症改善
炎症性ニキビの赤みや腫れを抑え、悪化や膿を防ぎます。
3. 新しいニキビの発生抑制
毛穴の詰まりや角質異常を改善し、新しいニキビができにくい肌状態を作ります。
4. ニキビ跡の予防
早期治療によりクレーターや色素沈着などの後遺症リスクを減らせます。
推奨用量:何mgから始める?
一般的な治療方針では下記が基準です:
| 体重 | 目安の開始量 | 最大量 |
|---|---|---|
| 40–50kg | 10〜20mg/日 | 40mg/日 |
| 50–60kg | 20mg/日 | 40mg/日 |
| 60kg以上 | 20〜30mg/日 | 60mg/日 |
最初は10mgからスタートし、様子を見ながら増量するケースが多いです。
治療期間は一般的に4〜8ヶ月ほど。
イソトレチノインの副作用
効果が高い一方で、副作用も認知しておく必要があります。
よく見られる副作用
| 症状 | 対策 |
|---|---|
| 乾燥(唇・肌・鼻) | ワセリン/保湿剤の併用 |
| 乾燥による皮むけ | 刺激の少ないスキンケア |
| 頭痛・倦怠感 | 医師への相談 |
| 一時的な悪化(初期悪化) | 1〜2ヶ月で改善することが多い |
服用中の禁止事項
- 妊娠・妊娠希望
- アルコール摂取(肝機能悪化リスク)
- ピーリングやレーザーなど刺激施術
※イソトレチノインは催奇形性リスクが高いため、妊娠は厳禁です。
費用の目安
日本では保険適用外のため、自費診療となります。
費用相場は以下の通りです(1ヶ月):
| mg数 | 料金目安 |
|---|---|
| 10mg | 5,000〜12,000円 |
| 20mg | 10,000〜18,000円 |
| 40mg | 15,000〜28,000円 |
クリニックやブランド薬・ジェネリックで変動します。
終了後の再発率
治療終了後の再発率は**10〜30%**程度と言われています。
再発しにくくするためには:
- 体重×120〜150mgの総投与量を達成
- 最低4〜6ヶ月の服用期間
- 過度な減量・中断を避ける
ことが推奨されています。
イソトレチノインが向いている人
- 何をしてもニキビが治らない
- 膿ニキビ・硬いしこりニキビがある
- 長年繰り返すニキビで悩んでいる
- ニキビ跡をこれ以上増やしたくない
まとめ
イソトレチノインは、重度のニキビに対して非常に有効な内服治療ですが、副作用や服用管理が必要なため医師の指導が欠かせません。
正しい用量・期間・ケアを守ることで、治療後も継続するニキビ改善効果が期待できます。

